1か月くらい前にご来店して下さったお客様(30代女性)で、Mさんという方がいます。
彼女の悩みは、左腕を上に伸ばした時の肩のつっぱる感じや、起床時の腰痛でした。
また、慢性的にとても疲れやすいということ。
確かに、Mさんの体は大きな歪みや捻れは無いものの、右に比べて左肩が下がり気味です。
また、腹部を触らせてもらうと、非常に固いです。
さて、ベッドに上向きに横になって頂き、全身調整開始です。
カウンセリング時にお聞きしたところ、彼女は幼少時に左脛を骨折しています。
このような古傷は、体の不調と関係していることがよくあります。
体の流れを読み、左足人差し指の先から調整していきます。
このように、大体の施術は、痛みが発生している箇所から遠く離れた、手や足の指先などの末端から調整がスタートします。
そして施術が進んでいくと、案の定、左脛の骨折した場所から反応が現れました。
足指の先と骨折跡にそっと触れていると、ほわーっと何かが発散されるような手ごたえがあります。
私はその反応が終わるまで、そっと手を触れているだけです。
その後、足首や骨折跡、お腹のかたい部分を念入りにほどき、また、左手の小指の先から左半身全体を調整すると、
「左半身がベッドに沈むような、体の力が抜けた感じがあります」とMさんが体感を教えてくれました。
このような体感がつくのは個人差があるのですが、それだけ「体が動きの制約を受けていて、それがほどけて力が抜けた」ということなのです。
右半身は右手の親指からお腹、仙骨などを調整して、施術は終了です。
施術後は、お腹全体が柔らかく、本来の弾力を取り戻しています。
ゆっくりMさんに立ってもらうと、今まであった体の動きの制約が無くなった分、少しふわふわするような、脱力感があるとのこと。
この感じは時間と共に、体になじんでいきます。
そして、今回のタイトルにもなっている腰痛と疲労感の意外な関係ですが、カナメは「お腹」です。
今回の施術で、私は1回もMさんの腰を押したり、揉んだりしませんでした。
しかし、この施術後、Mさんは悩まされていた起床時の腰痛が無くなったとの報告を下さいました(施術から1か月以上経った今も無いそうです。)
また、疲労感も改善されており、ひどかった就寝時の歯ぎしりや肩のつっぱる感じも良くなっていると教えて下さいました。
実は腰痛がある方はお腹が固い方が多いです。
また、お腹が固い人は疲れやすさや慢性的なだるさを感じる方が多いです。
よく「ストレスは胃にくる」と言いますが、ストレスや疲労がたまると、左のみぞおちや肋骨下が非常に固くなります。
そうすると、胃の動きも悪くなり、胃の不調を訴えることになるのですね。
今回のMさんのケースでは、左足の骨折跡と左手の小指がお腹を非常に固くしていました。
なので、骨折跡とお腹を念入りにほどくことで、お腹からくる疲労感と腰痛が改善されたのです。
逆に言うと、Mさんの場合は、骨折跡(古傷)とお腹をほどかなければ、いくら腰を揉んだところで腰痛は良くならなかったのです。
もし、このブログを見て下さっている方で、腰痛や慢性的な疲労感にお悩みならば、原因はお腹かもしれません。
お腹を固くしている犯人は過去の古傷かもしれないし、手や足の指先などの衝撃がたまっている部分かもしれません。
1人1人のお体によって犯人になっている場所は違います。
その1人1人違う原因を探し出し、腰痛や慢性的な疲労感の改善をCosmosはお手伝いできます。
よろしければ、足を運んでみて下さいね。
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Mです (金曜日, 20 7月 2018 22:40)
本日はありがとうございました。施術後の日常動作がとっても楽で楽で。泣
全身調整の虜になりそうです。あ、決して盛ってないですよ。
掲載されてからだいぶ経つのですが、初めてブログを読ませていただきました。
自分の事を書かれるのはとても嬉しいものですね!
どうか他の方の参考になりますように。
Cosmos狩野 (土曜日, 21 7月 2018 11:25)
M様
昨日はお越し下さり、ありがとうございます。
こちらの記事は5月にMさんの全身調整をさせて頂いた時のもので、ご快諾頂いたおかげで充実した内容の記事にすることができました。
この時のMさんも然り、お腹のかたさからの腰痛はよくあることなのですが、あまり認知されていないのが現状のようです。おっしゃられる通り、他の方の参考になれば私も大変嬉しいです。
昨日お体を拝見した時は、5月よりも骨折跡がほどけており、不調の原因が減っているのを感じられて大変励みになりました。またお体と心の気が向いた時にお会いできれば嬉しいです。