「閃輝暗点」という症状をご存知でしょうか。
注視点の片側に欠損部が現れる。
欠損部の辺縁がジグザグ状で輝いて見える。
大体5~10分で欠損部は最大になり、約20分ほど続く。
偏頭痛の前兆として、この閃輝暗点が出る方もいるようです。
芥川龍之介も閃輝暗点に続くひどい偏頭痛の持ち主だったようで、小説「歯車」の中に、その描写があります。
簡単に書くと、視野の中に半透明な歯車が出てきて、次第に数を増やし、「僕」の視野を塞いでしまう。しばらくすると歯車は消え失せるのだが、今度はひどい頭痛が始まる、といった描写です。
閃輝暗点の原因としては、脳の視覚をつかさどる部位の血管が収縮し、一時的に血流が変化したり貧血状態になるため、と言われています。
横になって安静にすること、頻度が多い場合は症状の出始めに鎮痛薬を飲むこと、等の対処方法があります。
前置きが長くなりましたが、私、つい先日この閃輝暗点の症状になりました!
なってみて気づきましたが、本当は過去にも閃輝暗点のプチ症状は出ていたのです(視野の一部がギザギザになって揺らいで見える)。
でも、それよりも偏頭痛の方が重かった上に、偏頭痛と閃輝暗点が関連し合った症状だとは思っていなかったのです。
閃輝暗点が出たのは、週2回早朝だけ入らせてもらっているパートのレジ業務をしている時でした。
右目の視界の一部がギザギザに揺らいで見え始め、それが少しずつ大きくなっていくのです。
ちょっと貧血のような気持ち悪い感じがあり、一部が見えないので、レジの画面がとても見づらい状況です。
左目は問題無いので、いっそ右目をつぶってしまおうかとも思いましたが、お客様に不審に思われてしまいます。
なんとかこらえて30分ほどしたら、元に戻りました。
これは一体どういうことだろうと、帰宅後、自分の体を観察してみました。
そしたら、やはり、というべきか右足薬指の昔の骨折跡が身体を引っ張っている状態です。
この骨折跡は、愉和法の考案者である清水先生にほどいてもらったこともあるのですが、季節の変わり目や大きな気温変化があると、またこのように顔を出してきます。
吐くほどひどい偏頭痛は先生のおかげで出なくなりましたが、季節の変わり目や気圧の変化が大きい時は、やはり軽い偏頭痛が出る時がたまにあります。
こういう時は、たいてい古傷であるこの骨折跡が身体のバランスを乱しています。
自分で足の薬指の骨折跡に触れ、膝や骨盤周りをそっと触れていきます。
そうすると、身体が下からふっとゆるんでいき、目の奥がじわーっと開ける感じがしました。
これで、しばらく閃輝暗点と頭痛は大丈夫でしょう。
頭痛といえば、目の奥の痛みとして出る方もいますが、こういう方も足指が原因になってることが多いです。
実際、Cosmosでは、目の奥の痛みを感じているお客様で、足の人差し指から身体をほどいていったことによって解消されたケースがあります。
また、関係あるかどうか微妙なところですが、足裏療法の反射区でも、目の奥にある三叉神経は足の親指に位置していたり、目や耳の反射区は足指に集まっています。
ただ、こういった反射区というのは、誰にとっても一般的な身体の地図としては使えるメリットがありますが、1人1人の症状の原因を特定できる材料としては今一歩というところです。
愉和法では指の関節や指先1点というところまで、1人1人の不調の原因究明をシビアに行います。
また、特に不調が無くても、身体の動きの制約になっているこわばりの部分をピンポイントで見つけてほどくことができるので、お仕事やスポーツ、芸術活動において身体の力を最大限に活かし、未病を防ぐお手伝いもできます。
もしよろしければ、自分の身体だけのオーダーメイドの施術を受けてみて下さいね。
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