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ライアーの美しい調べと春と

前回のブログで、春のテーマは「開く、ゆるむ」だと書かせて頂きました。

花粉症も身体を開いていくきっかけになる、ということも書きましたが…

 

最近、じわじわ、花粉の訪れを感じませんか?皆さん…

私はここ2、3日、花粉症らしき鼻水と、ちょっと微熱っぽい頭がぽーっとする感じが出てまいりましたよ。

 

目も潤みがちで、それはまあちょっと色っぽくなって良いかとも思うのですが、頭がいかんせんぽーっとしているので、1度に色々こなさねばならないマルチタスクがきついです。

家事の中の最大のマルチタスクと言えば料理なのですが、もともと、私は料理はあまり得意ではありません。

 

料理って頭を使いますよね?

野菜の下ごしらえしている間に、肉に下味つけてなじませて

野菜をゆでたり炒めたりしている時に、同時進行で火加減を見つつ肉を焼き

合間を見て、調理道具を洗っていく

 

私は1食に基本2品くらいしか作らないのですが、たったの2品作るだけでも頭がフル回転です。

今はどうも頭がぽーっとしてますので、難しい作業はいよいよ厳しくなり、作り慣れたもの、簡単なもの、そしてできれば旬のものをメニューに組み込むようにしてます。

旬のものは、手をかけなくても美味しいのが、本当にありがたいですね。

 

 

さてさて、最近新しいCDを買いまして…

 

ひょんなきっかけでライアーという楽器を知りました。

この記事の写真を見てもらえばお分かりだと思いますが、ライアーとは竪琴のひとつです。

宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のテーマソングである「いつも何度でも」を歌唱する木村弓さんが演奏されてるあの竪琴です。

ドイツの思想家ルドルフ・シュタイナー(有名なシュタイナー教育の創始者)の考えに基づいて作られています

 

私が面白いなあと思ったのは、シュタイナーさんがAの音(ドレミで言うところのラの音)は432Hzが良い!とこだわったいう話です。

このライアーもシュタイナーさんの考えに合わせて、基準のAの音を432Hzに合わせて調律しています。

 

19世紀ごろまでAの音は432Hzの基本調律が多かったらしいのですが、1953年国際標準化機構(ISO)によって440Hzが国際基準値と決められています。

Hzというのは、簡単に言ってしまうと音を鳴らした時の1秒間の振動数です。

振動数が少ないほど音は低く聞こえるので、432HzのAの音は440Hzに比べて、ほんの少し低く聞こえます。

 

 

で、実際に演奏の音を聴いてみると…

これが非常に落ち着くのです。

 

身体が開き、呼吸が深くなっていくのがわかります。

 

 

原始的な音楽の喜びを味わえるというか…シンプルで何故か懐かしく感じる、音の余韻が心地よいです。

ヒーリングミュージックとして聴く方や就寝時に聴く方が多いのはうなずけます。

 

また、ちょっとチェンバロにも似ている音色なので、バロック期の音楽(バッハとかヘンデルとか)とも非常に相性良く感じます。

このCDにはバロック期の音楽をライアーで奏でたものが多く収録されているのですが、『私を泣かせてください』という名曲も入っており、これは個人的には大変うれしかったです。

 

シンプルで心地よいというのは、Cosmosのテーマにもぴったり重なっていますので、施術時のBGMとしても使っています。