子どもを保育園で見てもらえるようになってから、庭の小さな花壇や店前のプランター植栽など、土いじりができるようになった。
一度にひとつのことしか注力できない質なので、赤ちゃんだった子どもを家で見ている期間、庭は荒れ放題であった(笑)
土いじりの良いところは、日光を浴びて、舗装されていない地面を歩き、ゆっくりと作業できることだ。
野口整体創始者の野口晴哉氏のエピソードで、大けがで瀕死の猫を見て「土の上に寝かしておくと、早くよくなるんだがな」と言う場面がある。
家族のほとんどが、もうこの猫は死んでしまうかもしれない、と思っている中、猫は自分でなんとか回復していき、三本足で歩けるようになったら、庭の土に好んで横たわったそうだ。
舗装された道路に囲まれてしまった現代人は、なかなか土に触れる機会が少ない。
私は日光を浴びて、土いじりをしている時に、とても安息を感じる。
もともとが田舎育ちなので、虫もトカゲも蛙も草陰から出てくれば驚きもせず、ちょっと嬉しく思うほどだ。
今日は、花壇の植え替えと2房目が出てきていたヒヤシンスの花を剪定した。
ヒヤシンスの花は香りがとても強いので、食卓やリビングに飾るのには少し向かない。
しかし、これでもかと花をつけ良い香りを漂わせてくれる姿は野性的で美しく、トイレの窓際に飾ることにした。
用を足しに行くたびに良い香りで迎えてくれるため、切り花特有の期間限定の美しさを堪能させてもらっている。
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