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痛いボディケアはやめましょう

昔々(といっても10年前くらい)、結婚式を控え、「痩せなきゃ!」と意気込んでいた時代がありました。

 

当時は塾講師をしていた影響で、不規則な生活、深夜12時過ぎに帰宅、そこから夜食、ばったり就寝という生活でしたので、あれよあれよという間に、身体は大きくなっていきました。

 

3年間で15キロ太りましたからねー…←塾の先生はどんどん痩せていくか太っていくか二極化する傾向がある気がします。

 

 

そこで当時の私が藁をもつかむ思いで駆け込んだのが、痩身専門の大手チェーンのエステサロンでした。

 

そこでは、とにかく発汗発汗!

 

必殺とーっっても痛いリンパマッサージ!

 

どんなに喉が渇いても施術後1時間は何も飲むな!という超スポーツ会系な施術でございました。

 

確かに施術前後で1キロは落ちるのですが、「これって、汗で出た水分で痩せたんじゃ…」という感想でした(あくまで個人的な感想です)。

 

脱水気味でふらふらするし、一生懸命スタッフさんがしてくれる力いっぱいのリンパマッサージで、お尻やふともも、腕に内出血の青あざができています。

 

そのエステの施術では「マッサージ後に内出血のアザが出来ることがあります、良いですね?」と言われて了承はしていたものの、高いお金を払って回数券を買い、なんでこんな苦行をしているのだろう…とふと思うこともありました。

 

 

当時、リンパマッサージは「痛ければ、効く!」「痛いのは、身体がつまっているから!」という常套文句があったように思います。

 

もしかしたら、今もこれらのフレーズは使われているかもしれないです。

 

よくTVでも、強圧の足ツボマッサージをお笑い芸人さんに受けさせて、「痛い!!」とリアクションさせてたりしますね。

 

「痛いのは身体が悪いからだ~」と言って、更にぐいぐ足ツボマッサージを続けたりして…

 

でも、本当に痛い施術は身体に効果的なのでしょうか?

 

 

私は、この疑問については「NO」だと思っています。

 

 

まず、痛みや恐怖を感じると人は身体をこわばらせます。

 

つまり、意識しなくても筋肉に力が入ってしまい、身体全体がかたくなってしまうのです。

 

痛みや恐怖の場面では、身体がこわばった後に、顔色が悪くなったり、手足が冷たくなったりする人がいますね。

 

これは、全身の循環である血流が悪くなって起こる現象です。

 

 

本来、マッサージは全身に網目のように張り巡らされている血管やリンパ管の循環を良くしたり、筋肉の疲労を和らげるために行うものです。

 

全身の筋肉がこわばってしまったら、本来の目的はおろか、血液もリンパ液も共に流れづらくなり、全身の水分循環が悪くなってしまいます。

 

また、皮膚や筋肉は強い圧を受ければ受けるほど、圧に耐えられるようにかたくなります。

 

受験生の指にできるペンだこ然り、熱や力に手をさらす職人さんの手の皮が厚くかたくなるのは、圧に耐えられるように皮膚と筋肉が硬化した結果です。

 

これを考えると、身体を痛みを感じる圧で日常的にトリートメントすることはやめた方が良いでしょう。

 

例えば肩や首、腰周りがこりやすいからと言って、強い力でもみほぐそうとすれば、そこの筋肉は1度傷つき(揉み返しなどの痛みはこれです)、もっともっと硬くなります。

 

硬くなった筋肉は血液やリンパ液循環も悪くなるので、疲労物質がたまりやすく、さらにひどい肩こりや首こりを起こしやすくなるのです。

 

 

こういったことを踏まえて、Cosmosでの施術は「痛むような強い外圧を身体にかけない」を大前提としています。

 

オーダーメイド全身調整でも、「こってる肩を強く揉む」「痛む腰をストレッチする」というような患部に力をかける施術は一切しません。

 

患部がそうなった理由を身体のトータルバランスから探し、優しく触れることで調整します。

 

優しく触れるだけでも身体は自発的に整う力があるからです。(よろしければ、6.お客様の声を参照ください)

 

 

また、リンパドレナージュでも、とにかくお客様のお身体が気持ちよく、リラックスできる状態を重視します。

 

上記の通り、痛みを感じる施術はお身体にとって良い効果をもたらしません。

 

てのひら全体でゆっくりと圧をかけ、全身の循環を上げていくリンパドレナージュの手法を基礎に、ソフトな足裏療法と姿勢を良くするモンテセラピーの手法も取り入れています。

 

修行のような痛みを感じるボディケアは、身体を良くする為にやっているにも関わらず、かえって負担をかけてしまうこともあります。

 

自分の身体に優しく、やりすぎず、気持ち良く感じるボディケアが1番です。