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足は左右で役割が違う

左足と右足の役割の違いについて考えるようになったのは、まだ息子がおむつで大きい方をしている動作を、なんとはなしに見ている時でした。

 

一生懸命踏ん張っている息子は、必ず左足に体重をかけます。

 

自分がトイレで用を足している時に意識してみたら、小だろうが大だろうがやはり左足に重心がかかっていました。

夫もそういえばそうだと言うので調べてみたら、大半の方が用を足す時は左足に重心をかけているそうです。

 

野田雄二著『足の裏からみた体』によると、

 

・老若男女問わず足の裏の面積を左右で比較すると、左足裏の方が平均5平方㎝大きい

 

・左足と右足は異なった役割がある

 

左足…移動方向を決める、全身の安定保持の為の主軸

右足…スピードをコントロールする器用性や攻撃性などの運動作用

 

とのことで、確かに左足が軸足で、右足が利き足(ボールを蹴る方の足)の人が多いように思います。

 

陸上の面でも左足と右足は役割の違いが意識されていて、特に跳躍競技の踏切りの足を考える時は左右の役割が考慮されるようです。

 

「足」というよりも「股関節」の時点で得意な動きが違うようで、左股関節は前方向へ、右股関節はブレーキの動きが得意です。

なので、走り幅跳び、ハードルなどの前へ進む踏切りの足は左側が向いています。

また、走り高跳びや投擲競技の最後の1歩など、ブレーキをかけて上向きの力に活かしていく踏切りは右足が向いています。

 

その他にも左右の足に注意して見ると、心理面がよく出ているように思います。

 

例えば、目の前に興味がひかれるような人だかりが出来ているとします。

うーん、よく見えないなあ、近づいてよく見たいなあ、なんて時は、左足から踏み出したり、左足に重心をかけて前をのぞき込もうとする方が多いです。

反対に、しつこいセールスや宗教の勧誘など、心理的にお断り、ノーサンキューの時は右足に体重をかけて、少し後ずさっている体勢をとる方が多いです。

 

つまり、気持ちがイエスなら、左重心で少し前のめり、ノーなら右重心で後ずさり。(であることが多い)

本当の気持ちは左右の足に現れるのですね。