まずはオモテの話。
ホームページの『愉和法(ゆわほう)とは』の項目で、筋膜、というワードを使い始めました。
今まで、なぜ症状を起こしている場所と違う場所から施術を始めるのか、なぜ触れているだけで痛みや骨格の変位、内臓の調子まで整っていくのかを言葉で説明するのは非常に難しかったです。
施術の手ごたえとしては、「身体のアイロンがけ」といいますか…
偏っているところ、鈍っているところを探し出して、そこを起点に身体のバランスを元に戻していく、という施術なのですが、何か気をこめたりだとか、意図して身体を変えよう、という作業は一切やっていないのですね。
むしろ、意図して何かやろうとすると、うまくいかない。
こちらが丁度良い集中で、感覚を追って、少しずつ少しずつ進めていくと、起点からつながっているところがゆるんでいく、または収まるところに収まっていく。
これを全身の結合組織である筋膜というワードと、図のようなイメージを受け手側に持って頂くと、分かりやすいようです。
不調がある身体はどこか引っ張られたようなアンバランスが生じている。
個人個人で違うその場所を探し出して、全身に波及しているアンバランスを順を追って整えていくのが、私の施術で行っている内容です。
ここまではオモテの話。
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ここからはウラの話です。
特に、愉和法も含め、ボディワークを志す方々と一緒に深めていけたら、と思う内容です。
私たちは日々身体を持って、身体に向かっているわけですが、物質としての肉体だけに注目していると、足元をすくわれるというか、施術が深まっていかないと思っています。
上記の説明で、私は筋膜、というワードを使いましたが、本当は、手の感覚でとらえているのは、肉体からのみ発せられているものだけではない、と感じています。
あえて言葉で説明するならば、身体を覆っている見えない層、‥膜?
そのつっかえている所を探して手で共鳴していくと、お客さまの身体が自発的に変わってくれる。
ほとんど触らなくても、丸く縮んでいた胸が開いて呼吸が深くなったり、突っ張っていたような痛みが減ったり、お腹が動き出して音が鳴ったりする。
エネルギーワークでもスピリチュアルでも気功でもなんでもなくて、本来は誰でも感じられるけど目には見えないこの部分。
ここに繊細に触れていくと、意図することなく、身体が変わる、という現実がただそこにあります。
あと、以前はつっかえている所=身体を妨げる悪いところ にアプローチしよう、と思って施術してましたが、最近意識が大幅に変わりました。
身体の症状に善悪はなくて、全て必要があって起きている。
つっかえも今必要があって起きている事象であって、そこに悪を見ない。健康?というか、健全を見る。という意識に変わりました。
やってる施術内容は一緒なのですが、意識が違うだけで、 お客さまの身体から発せられる情報を多く受け取れるようになった気がします。
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