最近は不要不急の外出はしません。
外に出ないということは、家におこもりして、心を満たすことができるということですね。
(まあ私の場合は、横で息子が怪獣のように暴れていたりもする訳ですが)
基本的には1人で静かに読書したり、ゆっくり過ごすのが好きなので、今の状況はそんなに苦痛ではありません。
でも、心の栄養は必要。
そんな時にふと浮かんだのは、無人島に何を持っていきますか?という問いです。
その無人島は、食べ物や生きていく上で必要最低限のものはそろっています。
外部との連絡もとろうと思えばとれます。
でも基本的には1人で過ごさねばならないとしたら…
そんな時はやはり、自分の心が満たされるものを知っておくと、迷わずに済みますね。
そしてそこで音楽、と答える方は多いのではないでしょうか。
多くの方がそうであるように、私も現在、音楽に心を癒してもらっています。
今日はその内の何曲かをご紹介します。
まずは昨日がスーパームーンだったこともあり、ルチア・ポップさんが歌う「Song to the Moon(月に寄せる歌)」
ルチア・ポップさん、なんてチャーミングなんでしょう!
ドヴォルザークのオペラ『ルサルカ』の中の最も有名なアリアだそう。
湖に住む水の精ルサルカが人間の王子に恋をして、人間になりたい気持ちを月に歌うのです。
ルチア・ポップさんが歌う「Song to the Moon」、可憐な小鳥が歌うような声は乙女そのもので、思わずにっこりとしてしまいます。
高音も軽く、晴れ晴れとした気持ちになりますね。
そして、最近は古楽器で演奏するバロック音楽がとても心を穏やかにしてくれます。
こちらは以前ブログにも書いた鈴木秀美さんのバロックチェロによるバッハの無伴奏チェロ組曲の第5番ハ短調。
現在のチェロは演奏する会場が大きなものになるにつれて、より大きな音、より響く音になるように改良されています。
でも、その改良により失われてしまった美点というのもあるのですね。
音量が小さくても、より繊細で柔らかく、ほっとする音がバロックチェロからは出ているような気がします。
また、古楽器の室内管弦楽団というのもあるらしく、こちらはナタリー・シュトゥッツマン率いるオルフェオ55というグループです。
ナタリーさんは指揮者でありながらコントラルト(アルト)歌手でもあるので、な、なんとご自身で指揮をしながら、歌います。
バッハのマタイ受難曲から「Erbarme dich(憐れみたまえ、わが神よ)」。
ナタリーさんはご自身の描く音楽が先にある為、歌が第三者的というか客観的に引いて全体を見渡している感じがあり、歌も楽団の演奏も全てが調和していて美しいです。
渡邉さとみさんのヴァイオリンソロも、本当にうつくしいです。
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