自分で考える、自分で選ぶ時代が来ているな、と感じます。
ウィルスのせいでも政府のせいでもなく、現状を鑑みて自分がどうしたいのかを常に考え実行する日々。
家族も大事、仕事、お金も大事、自分だけではなく他の全ての人々が大事、足元の植物、そこから派生して環境、地球、宇宙のために今、私は何ができるのだろう。
それを皆が自分の思い描く大事な物事を守るためのバランスを決め、最善を尽くしている時。
こんなに色々と工夫したり、必要があったら新しいものを生み出そうとしたり、自分を見つめられる時はあったでしょうか。
もしかしたらこれをきっかけに、学校に行ったり会社に行ったり、集団に属す意義が薄れるかもしれません。
「みんながどうしているかな?」ではなく、「自分はどうしたいのかな?どうすべきなのかな?」を行動基準にできるようになるかもしれません。
できることなら、それらを否定せずに、尊重し合える時代の転換点になれば良いな、と思います。
さて、Cosmosは5月末頃まで営業自粛を決めました。
GW後の様子を見て、もしかしたら再開を早めるかもしれないし、事態が悪くなっていたら再開を伸ばす可能性もゼロではありません。
でもとにかく、大切なお客様と自分、自分の家族を考えた時に、最善と思われる考えが「一旦ストップしよう」でした。
そして何をしたかと言えば、虫捕り網を買ってきて、息子と蝶を採りに行ったのでした。
仕事のやりがいやお金のことを考えたら本当に苦しい決断。
でも、お客様や家族のことを考えたらこうするのがベターだろうと思います。
自粛は、決して悪いことばかりではありません。
普段は保育園に預けている息子と庭で遊べるのは、とても幸せなことです。
今、ほとんどの方がそうでしょうが、特に自営業の方は苦境に立たされていると思います。
でも、どの方の選択も責められるものではないし、生活の為、ポリシーの為、譲れない部分を考えての決断なのだと、尊重されて良いものだと思っています。
上の動画はグレングールドの弾く、あまりに低速で有名な『トルコ行進曲』。
楽譜に指示されているであろうテンポや弾き方を無視している為、現在でも賛否両論ですが、ほとんどペダルも使わず、1音1音の粒が見えるようなグールドのテクニックとポリシーに裏打ちされている演奏です。
多くの人が是とする演奏ではなく「自分が何をうつくしいと感じるか」。
自分で選ぶ時代にぴったりなピアノの音色ですね。
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