体癖withコロナシリーズの続きです。
論理思考型、主観より客観、人にどう見られるかが気になりがちな方はこちら
好きか嫌いかが行動の源、食べることが好き、明度や彩度が高い色彩が好みな方はこちら
今日は前後型(呼吸器型)と呼ばれる体癖について書いていきます。
体癖に関して、私は野口晴哉先生と片山洋次郎先生の著書を参考にしています。
体癖とは、野口整体の創始者、野口晴哉先生が、重心の偏りや身体つきから、共通する生理的感受性や心理的感受性を分類したものです。
特定の腰椎の運動特性から1~10種に分けたもの+身体の反応のスピード(過敏タイプ11種、遅鈍タイプ12種)の全12種に分けたものです。
体癖withコロナシリーズでは、1~10種の各体癖のことや、時代に即して、新型コロナ騒動の今、体癖別おすすめの過ごし方などを、私の独断と偏見で書いています。
体癖はメインの体癖、サブの体癖、潜在的体癖など各々2~3つ持っていると言われています。
あまりご自身(または別の誰か)の体癖を1つに決めすぎず、「自分は(あの人は)、どの体癖要素が強いかな~?」とゆるく楽しんで頂ければと思います。
(各体癖の概論は、たくさんの出典から良い部分が抽出してあり、なおかつ中立性も高かったWikipediaからの抜粋になります。)
前後型(呼吸器型) 体癖5種・6種
腰椎5番でバランスを取り、利害得失が感受性の心である。
直立している時は体重が足の前にかかるが、お辞儀をするときにお尻が飛び出して足の後ろに体重が移動する。
合理的で、損得計算が得意。肩に特徴があり、前屈み姿勢になることが多い。前屈み姿勢は、常に一歩先のことを意識しているとも言え、時間軸上の緊張感と関連がある。
☆5種は行動的な合理主義者でスポーツマンタイプであり、体型的に肩幅が広いV字型の胴体。
呼吸器が丈夫。
ながら勉強を好んだり、仕事を並行して進める特徴がある。
目立ちたがり屋であり、人を集めてわいわい騒ぐことが好き。
行動しながら考えるのを好み、じっとしているとかえって疲れ頭が働かない。
胸を張って反り返っていることが多い。気張りが多いため、人が見ているとついつい気取ってしまったり、威張ってしまったりする。
エネルギーが余るときは、無駄遣いや衝動買い、あるいは冒険をして発散することができる。
あまりに合理的なために冷たい印象を受けることもある。所有欲が非常に強いが、所有してしまったものには関心がなくなる。
借金をしたりして、不安を抱えているときの方が活動的であり、満たされてしまうと怠惰になる。
音楽ではテンポ・リズムに気が向きやすい。
☆6種は呼吸器が過敏または弱く、あごを突き出したり肩が前へ出て前屈みな姿勢が多い。
すぐにハーハーと息切れがする。
あごが尖っている、あるいはしゃくれていることが多い。三白眼で目玉の白眼が目立つ傾向がある。
5種のように行動したいが、意識すればするほど肩に力が入り、ますます自分で思うような行動ができず(5種は肩に力が入ると行動できる)憂鬱になりやすく、熱い言葉を吐くことを好む。
逆に本人にとって無意識的に、肩に力が入らない状態であっさりと行動してしまったりする。
新鮮な環境を好み、非日常的な場面やイベント、たとえば引っ越しや転職、異常事態や祝祭空間で元気が出たり、他の体癖ではうろたえてしまうような混乱した状況下でむしろ冷静に行動できる。
胸にロマンを秘めたタイプ。
時に破滅的行動、殉教者的行動を取ることがあるが、行動力がやや乏しいために事を実現するためには他人の援助が必要である。
5種が他人とワイワイ騒ぐのを好むのに対して、一人を好む。しかし何事にも他人の援助を必要とするため実際には孤立することは少ない。
注意の集注欲求が強く、無意識のうちにヒステリーを起こし体調を崩して周囲の関心を引こうとする傾向があるが、その欲求を相手が認めることでサッと回復する。
小さい音がしても勉強できない。
非常に良く食べるが、食欲があるというよりも、食べないと体が持たないのではないかと言う不安から食べている場合が多く、この点で3種とは異なる。つねに情報過剰で進歩が速い今の時代は、6種体癖が適応しやすく数が増えつつあるという指摘がある。
ここからは、捻れ体癖8種メインの私が、前後型5種、6種に対して思うことを徒然に書いていきます。
5種は手足が長く、走ることや踊ることが得意、そしてその様が絵になる印象があります。
陸上の走る種目やフィギュアスケートのメダリストには、メイン体癖・サブ体癖に関わらず5種体癖を持っている方が多いようです。
また、5種要素が強い方は合理的で損得勘定があっさりできます。
感情や義理、人情を重視しがちでモタモタしている8種の私からすると、羨ましいほどです。
『走れメロス』という話がありますが、メロスとその親友セリヌンティウス、そのどちらかでも5種だったら話は成立しないでしょう。
メロスが5種だったら、友の待つ刑場には戻ってきません。
セリヌンティウスが5種だったら、命を懸けるほどの友情はピンと来ないので、そもそも王の前にやってきません。
また、5種は前進、進化、変化していくことが生きる楽しみのように見えます。
5種の上司を持った会社員が「あの人には変わらない確固としたポリシーは無いのかよ」と言っていたのを聞いたことがありますが、変化・進化することがポリシーなので、5種の上司に不変のものを求めるのは難しいです。
また、「こんなに頑張っているのに評価してもらえない」という不満も5種の人には通じづらいです。
なぜなら、感情や過程ではなく、結果を見る方が多いからです。
だからこそ、5種体癖には優秀な経営者が多いとされています。
6種体癖の有名人、というと必ずといってもいいほどお話に出てくるのが尾崎豊さんですね(あとは三島由紀夫さんもかな…)
胸の中に秘めている理想や思いのエネルギー量が多いのに、日常生活では上手く発散しづらい体癖です。
肩先が丸まり鬱屈しているように見せかけて、そうかと思えば熱い言葉や思いを言ってみたり、自分の健康や命を損なってでも突拍子もない行動に出て他人の関心をひいたりすることがあります。
また、同じ景色を見ていても、6種には全く違う世界に見えていることがあります。
6種要素が強い作家の吉本ばななさんが、自身のホラー映画好きの理由として「私にとっては毎日がホラー映画のようだったんです、だからそっちの方が親近感がわくというか、当たり前で…」というようなことを書かれていたのが、私にはとても印象的でした。
このように、6種には6種の独自の世界があるのです。
その世界に寄り添ってあげることはできますが、完全に理解してあげることは誰にもできません。
だから、6種はある意味でとても孤独で、その孤独からくる強い引力が魅力的であり、カリスマ的でもあるのです。
私は20代の頃、うっかり6種体癖メインの男性を好きになり大やけどをしたことがありますが、6種の人の関心を引く力は蟻地獄かブラックホールか、という感じで、とにかく抗いきれずに強力に引きずり込まれていく感じがあります。
また、その魅力が作品として昇華されていると、それに触れた方に大きなカタルシスをもたらすことが多々あります。
そして、この新型コロナ騒動において…
5種の方は割と冷静でしょう。
メリットデメリットを天秤にかけ、速い判断ができる為、流動的に変化していく時勢に遅れることはありません。
たとえ経済的損失があったとしても、変化を恐れない良さを活かしたり、この逆境における特需の分野を嗅ぎ分けたりすることができます。
コロナ時代、新しい生活様式に根差したビジネスモデルや、新商品、新サービスの発案から形になるまで、大きいものでも小さいものでも、前進させていると活き活きされることでしょう。
煮詰まってしまった時は、(その場から動けない時は)とりあえず貧乏ゆすり、足首まわし、動ける時は散歩や軽いランニングなど、とにかく体を動かすと頭が整理できるかもしれません。
6種の方は、普段以上に活き活きしているか、感染恐怖の世界に住んでいるような強迫観念を抱えているか、極端なように見えます。
活き活きされている方は、スピリチュアルな方面だったり、星回り、自分の信じているもの等において、どうしてコロナ騒動が起きているのかを納得されている方が多いです。
また、非日常の方が元気が出る為、少し異常事態である今の方が、生きている実感が沸いたり、もともと持っている良さを表現できたりしているようです。
特に文章や音楽、アートなど、6種が生み出す作品は、不安定な世の中の人々の心に深く共鳴し、力を与えることができます。
恐怖を感じている方の場合は、とにかく胸がこわばっています。
胸を広げるような伸びや、就寝前に胸の真ん中にやさしく手をのせ、自分の手の温かみを感じながらゆっくり呼吸すると、恐怖感が軽減されるかもしれません。
また、引っ越し好きの方は今は難しい時期なので、大胆な部屋の模様替えをすると気持ちが晴れるでしょう。
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