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体癖withコロナ⑤~開閉型(骨盤型)~

体癖withコロナシリーズ、今回でひとまず一区切りとなります。

今日は、開閉型と呼ばれる体癖9種・10種です。

 

過去の体癖シリーズ

 

➀上下型(頭脳型)⇒論理思考型、主観より客観、人にどう見られるかが気になりがちな方はこちら

 

②左右型(消化器型)⇒好き嫌いが判断基準、食べることが好き、明度や彩度が高い色彩が好みな方はこちら

 

③前後型(呼吸器型)⇒損得勘定が得意、動くことや新鮮な環境、非日常感が好きな方はこちら

 

④捻れ型(泌尿器型)⇒負けず嫌い、天邪鬼、机に向かおうとすると上体がねじれるor足を組みたくなる方はこちら

 

 

※体癖に関して、私は野口晴哉先生と片山洋次郎先生の著書を参考にしています。

 

※体癖とは、野口整体の創始者、野口晴哉先生が、重心の偏りや身体つきから、共通する生理的感受性や心理的感受性を分類したものです。

特定の腰椎の運動特性から1~10種に分けたもの+身体の反応のスピード(過敏タイプ11種、遅鈍タイプ12種)の全12種に分けたものです。

体癖withコロナシリーズでは、1~10種の各体癖のことや、時代に即して、新型コロナ騒動の今、体癖別おすすめの過ごし方などを、私の独断と偏見で書いています。

 

※体癖はメインの体癖、サブの体癖、潜在的体癖など各々2~3つ持っていると言われています。

あまりご自身(または別の誰か)の体癖を1つに決めすぎず、「自分は(あの人は)、どの体癖要素が強いかな~?」とゆるく楽しんで頂ければと思います。

 (各体癖の概論は、たくさんの出典から良い部分が抽出してあり、なおかつ中立性も高かったWikipediaからの抜粋になります。)

 

 

開閉型(骨盤型・生殖器型) 体癖9種・10種

 

腰椎4番でバランスを取り、愛憎の情が感受性中心である。 世話好きで人の面倒を見たがるが、自分が人に世話になるのは好まない。原始的・野性的で直感が冴えているタイプ。

9種は小柄で引き締まった体、二の腕や大腿が長め。三谷幸喜監督に「勘が良くNGを出さない鉄の女」と言われる深津絵里さんは9種傾向が強い。
9種は小柄で引き締まった体、二の腕や大腿が長め。三谷幸喜監督に「勘が良くNGを出さない鉄の女」と言われる深津絵里さんは9種傾向が強い。

 

閉型(へいけい)9種は、凝り性・完璧主義で、天才的な発想ができる。

執念深いところがある(『100年の恨み』というように過去にあったことをいつまでも覚えている

他人から指示を受けても、なぜそうする必要があるのか、自分が完全に納得しない限り動かない

納得できないことが続くと、次第にその感情が内向して溜まっていき、うっ滞したエネルギーが凝固し、どこかで爆発することになる

またあまりに完成度にこだわるゆえにどこか仕事の完成を恐れる傾向がある

好きなことであれば飽きずに何度でも繰り返すことができる強い執着性がある(関心のあること以外には目もくれないため All or Nothing という言葉は9種にぴったりである

勘が鋭く細部にまで気がつく職人気質であり、指導者としては厳しくなることが多く、一方人から頼られると放っておけないところもある(しつこく面倒を見すぎて嫌がられることもある)。

味方と敵との区別を独断ではっきりもっている。

非常に集中力が強く長時間持続する。空間的な緊張感がきわめて強い

オタクにはこの体癖が非常に多いとされる(その次に1種が多いとされる)

睡眠時間は短い(二度寝でかえって不調となる)。

動作のテンポが非常に速い。

10種と異なり、身内の世話を見るのが好き。

かかとをつけてしゃがむ姿勢が得意で、この姿勢で頭がよく働くために和式便所に長く入ることを好む人が多い

部屋の隅にいるのを好む

音楽を聴く時は、音が鳴っているところよりも間(ま)や裏拍に注意がいく

頭の幅は狭く、すねは短く内股気味、胸板は厚め、骨盤は狭く厚い。太りにくい体質。

10種は骨盤が広がりやすい為、体格が大きめの方が多い。女性はグラマーでくびれがくっきりしている。マリリン・モンローは開型3種。
10種は骨盤が広がりやすい為、体格が大きめの方が多い。女性はグラマーでくびれがくっきりしている。マリリン・モンローは開型3種。

開型(かいけい)10種は、親分肌の傾向があり、他人をひきつける華やかさをもつ。

プレゼント好きで気前がよい。

大変な世話好きで、対象も人間に限らずネコなどを拾って育てている人も多い(逆に世話をみるべき相手がいないとうっ滞する。自分の体調が悪い時であっても、病人を抱え込んだり、野良猫を拾ったりして世話をするとむしろ体力が出て来る)が、身内に対しては無頓着な傾向にある。

9種がかなり厳しいのに対して、10種は寛容である。

聞き上手だが、9種と対照的に非常に忘れっぽい

出産後に太ることが多く、後ろから見るとお尻が大きいが平らで、横から見ると薄い形をしている

体重は両足の外側と後ろ側に偏るが、しゃがむときだけは内側に偏る

腸骨が開いてからだが弛緩した状態

動作のテンポはゆったりとしている。

両足を腸骨の幅に広げた状態で、かかとをつけたまましゃがむことができず後ろにひっくり返る

部屋の中央や、人の輪の中心にいるのを好み、注目を集めることで発散する

ストレスがあるときは延々と長話をすることで発散しようとする。極みがない「○○道」などの修行・稽古を好む

 

ここからは捻れ体癖8種メインの私が、開閉型9種・10種について徒然に書いていきます。

 

私の身内は開閉型が多いもので、今日は身内のエピソードから開閉型を考察します。

 

まず、私の母方の祖父は気に入ったものを収集する癖がありました。

庭には椿の鉢がぎっしりと置いてあり、まるで庭木屋さんのよう。

 

そして、とにかくトンボを愛してやまない祖父は、一生かかっても使い切らないであろうあらゆるトンボグッズを所有し、トンボの写真を撮りに各地へ飛び、どこから探してきたのかヤゴを家で育て、成虫になったオニヤンマが部屋を飛び回っていることもありました。

 

そんな祖父の気をひこうと、小学生低学年の頃、私は祖父の部屋にあったシオカラトンボの写真(これも書棚からあふれて膨大な数)を参考に、トンボの絵を描いて見せました。

 

その絵を見て祖父は一言。

 

「胴と腹が太い。これでは重くて飛べないな。」

 

がーん、喜んでもらえると思ったのに…。私は落胆しました。

 

しかし私は負けず嫌いですから、なんとか祖父に認めてもらおうと、真剣にトンボの絵を練習しました。

 

本来、私は絵が大の苦手です。

そして特にトンボに愛着があった訳でもありません。

 

それでも何度も何度も練習して、やっと良いバランスかなと思えた頃、もう1度絵を見せると、

 

「おお、これならやっと飛べるようになってきたか…次はこれだな」

 

と言って、図鑑のイトトンボ(腹が糸のように細い)を見せてきました。

絵の難易度が上がってますが、そこは負けず嫌いの私ですから、またそこからイトトンボの絵を練習したのであります。

 

こんな感じで、祖父には可愛がってもらっていたとは思うのですが、トンボを始め、あらゆることが祖父の納得するレベルにはなかなか到達しないのでした。

 

今から思えば、祖父は体癖9種があったのだと思います。

 

9種は父性的で厳格、本人の集中する度合いが高く、良い意味でも悪い意味でも周囲への緊張感を与え、愛する対象やモノに対しては尋常ではない執着があります。

 

※ちなみに体癖9種のモノへの愛好、オタクはそのモノの概念全てになりたい、という愛し方です。

その対象と距離をどんどん詰めて、体ごと、命がけなことが多い。

 

頭脳型1種もオタクが多いのですが、頭脳型の愛し方は、対象の分析、秩序立てをすることなので、執着するモノとは一定の距離があります(一定の距離を置かなければ、俯瞰、分析できない)

 

 

そして、そんな祖父の血を引く私の母(捻れ型9種)。

 

1人っ子の私に対して思い入れが強く、厳しさは容赦なく、その上、悪いことに直情型の捻れ体癖と9種の混合です。

 

習い事のピアノにおいても、学業においても、常に上を目指すように要求され、到達できないと手が出る、暴言で罵る。

 

母の孟母エピソードには事欠きませんが、ピアノのレッスンの途中で放った彼女の名言(迷言)を1つ挙げるなら

 

「(ピアノを)やるんなら音楽の奴隷になりなさい!!!」

 

 

………はあ? ちょっと何言ってるか分かりません……

 

 

と、今も当時も思います(もはや反論する余力もない)。

 

しかし、体癖に興味を持った現在、彼女の放った言葉は捻れ型と9種の特徴がよく詰まった一言だと思います。

 

 

 

そんな訳で、上記の通り、私の生い立ちにあまり母性的なものはありませんでした。

 

ですので、母性的な体癖10種の夫と姑のもとに嫁いだのは、これまでの人生の弔い合戦というか、ずっと心の底で母性を求めていた結果なのかもしれません。

 

 

夫は出会った頃から体が大きく(漫画のクッキングパパにそっくり)、仕事上の部下であった私をとても優しく指導し、他の部下への面倒見もよく、包容力がありました。

 

そしてマルチタスクが得意で、あらゆる仕事をものすごい速さでこなしていきます(10種は骨盤上部が広がる分、骨盤底部は縮みやすく、短期間の爆発的集中が得意。また、その様子は華やかに見える)

 

お姑さんは輪をかけて母性的で、私を実の娘のように可愛がってくれます。(10種は抱えこむと血のつながり関係なく、他人でも動物でも愛情深く面倒見が大変良い)

 

私は結婚してから、「母親の温かみ」や「安心できる家庭」の意味を知りました。

 

出産後は実母のいる実家に里帰りはする気には到底ならず、代わりにお姑さんが約1か月、毎日、片道50分ほどの距離を車に乗って家に来てくれました。

 

そして、新生児の世話、食事の世話など、本当に良くしてくれるのです。

 

 

このように、私のように人に甘えるのが苦手な人でも、心を開きやすい、相談しやすい、甘えやすいのが10種の人たちです。

 

また、10種の方は並行した膨大な量の作業は得意ですが、その代わり全てがパーフェクトに仕上がっているわけではありません。(緻密さを人にも自分にも求めない。)

 

しかし、そのちょっとした「抜け」は魅力だったり、人をほっとさせたり、肩の力を抜ける安心感を与えたりします。

 

また、骨盤が広がりやすいので、良いことも悪いことも抜けてしまう忘却力があります。

 

嫌なことが体に溜まりづらいので、心身を健康に保ちやすいタイプでもあります。

 

 

そして、この新型コロナの時代において…

 

9種の方は嵐が来ようが槍が降ろうがコロナが流行ろうが、自身の持っている、または目指している本質は崩れません。

 

どんなに時代や情勢が変わっても、9種が極めようとしているものは不変のものです。

 

ですので、コロナ騒動で揺らぐような曖昧なものは、さっさと見切りをつけてしまうでしょう。

 

もしかしたら、コロナ騒動のお陰で不純なもの、不要なものがとれて、ますます自分の道がわかりやすく、磨きがかかるかもしれません。

 

とにかく9種は執着のかたまりですから、自分の好むもの、目指すものを、とことん没頭してやるのがポイントとなります。

 

 

10種の方は誰かや何かの世話をすることや、自分に注目が集まること、評価してもらうことが発散となります。

 

ステイホームの時間が長くなった方は新しい家族(子どもや手のかかる恋人、動物、植物)を迎え入れると、母性スイッチが入って活き活きするでしょう。

 

また、オンラインパーティやオンライン飲み会などの主催、コロナ騒動で環境が変わりピンチになっている部下や職場の立て直しに奮闘すること。

そして、それを第3者に認めて評価してもらうと、ものすごく気分が晴れやかになります。

 

10種は外交的で、家庭に籠るのは苦手です。(そのせいか意外と10種女性の離婚率は高いと言われてます。)

 

外と関わりを断つことなく活躍しているのを、誰かにみてもらう、評価してもらうことが、コロナ禍においても10種らしくいられるポイントとなります。