庭の山茶花からチャキチャキと音がするなぁと思って見てみたら、毛虫がびっしりついていました。
なんと、チャキチャキという音は毛虫が集団で葉を齧る音だったのです(きゃー)。
しかも山茶花についていた毛虫はチャドクガという種類で、目に見えない小さな毒毛をまき散らします。
その毒毛によるかぶれはひどいもので、駆除した後(死体になっても)でも毒性は残る為、専門の業者を頼むことにしました。
しかし、絶対に近づくな、と言っていたのにも関わらず、夫がチャドクガの毒牙にやられました。
よりにもよって首に巻くタオルに1匹紛れ込み、うなじに毛虫型の腫れ、そして、その周りに湿疹がばーっと広がったのです。
チャドクガの毒は熱(50℃以上)に弱いのです。
すぐにタオル、着ていたもの全てを熱湯消毒し、患部を中心に熱いシャワーで洗いました。
それでも腫れと湿疹は痛々しいものでした。
その夜、夫が仕事から帰った後も症状は治まっていませんでした。
なんでも、チャドクガによる症状は個人差があるものの、完治までは2~3週間、ひどい痛みやかゆみに悩まされ続けることもあるそうです。
幸いにも夫は、痛みや痒みはあるものの、耐えられないほどではないと言います。
それでも、顔近くや首に広がった湿疹は、見るだけでも気が滅入りそう。
私は、そういえば、と思い立ち野口晴哉氏の著書『整体入門』を持ってきました。
皮膚の化膿や毒虫に刺された時に効果があるという化膿活点が使えるな、と思ったからです。
本文から引用
『化膿した時、毒虫に刺された時ー化膿活点ー
虫に刺された時、クラゲやオコゼなど毒を持ったものに刺された時や、釘などをふみ抜いた時、生爪など化膿を警戒する必要のある怪我などに使うと効果があります。
上の写真の場処(このブログのトップの写真です)にコリコリができるから押さえればいい。
(中略) 愉気をしておくとなおよいが、腫れたのなら、もう心配はない。』
確かに夫の二の腕の外側、その箇所に触れるとコリコリとしたつっかえを感じます。
両腕ともその箇所に愉気(掌から息を吐くようなイメージでそっと触れる)していきます。
愉気をしていると、自分がいかに動揺して浮ついていたかが分かります。
毒のある毛虫の集団発生、夫の症状、そういうものに不安を感じ、ぐらぐらしていた気持ちが、しゅーっと収まっていきます。
そういえば、整体の施術の時もそうだけど、人の身体に気を向けている時は、心が凪いでいるのです。
一番気持ちが落ち着いていられる時は、身体に触れている時と言えるかもしれません。
化膿活点への愉気が終わり、目を合わせると、「あなたがスッキリした良い顔になったね」と夫に言われました。
そして翌朝、夫の腫れは目立たないくらいになり、湿疹の赤味もひいていました。
化膿活点と愉気の効用を感じた出来事でした。
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