今月くらいから、ホロスコープを見ることにハマっている。
ホロスコープとは、その時、太陽や月などの星がどの位置にいたのか、を平面図に起こしたものだ。
例えば、自分の星座として認知しているものは、産まれた時に太陽がどの星座の位置にいたかによって決まる。
私の場合は、太陽が射手座の位置にいたので、太陽星座は射手座ということになる。(皆さんが自分の星座として認知しているのは、この太陽星座)
そして、これと同じように、月星座、水星星座、金星星座…というふうにあらゆる星がどの位置にいるのか、で解釈やメッセージが複雑に織り合わさり、その人ごとに異なってくる。
また新型コロナが流行ってきて、おこもり時間が増えそうな気配なので、自分の内面を深く掘り下げたい方には面白いヒントが沢山転がっているのでオススメだ。
ネットで「ホロスコープ作成」と検索すれば、いくらでも自分がこの世に生を受けたタイミングの宇宙の図を見ることができる。
ところで、自分のホロスコープを作成する為には生年月日、生まれた時刻が必要になる。
ここで私は悩むことになる。
実は私の母は驚きの安産(?)で、私はある日の夜中に自宅で産まれてしまった。
車で病院に運ばれた時は、深夜の0時を過ぎ、日付をまたいでしまっていた。
病院で処置を受けた日付けと時刻は母子手帳に書かれており、一応今の誕生日ということになっている。
でも、本当の誕生日は母の身体から出てきた日なのか?
病院で処置を受けた日なのか?…どちらなんだろう?
この疑問は、うっすらずっと持っていた。
そこで、ホロスコープを見る方に尋ねてみると、生まれた日付、時刻は『へその緒を切ったタイミング』という基準があるということを教えて頂いた。
(諸説あります。調べてみたら、産声を上げたタイミングとする方もいらっしゃるとか)
なるほど…では、私の誕生日と時刻は、母子手帳に記載されたもので良いことになる。
それにしても、『へその緒を切ったタイミング』という母子の肉体が分かたれる時に着目するとは、なんとも面白いものである。
私は自分の息子を産んだ時、「私の腹は赤ちゃんを運ぶ宇宙船だったのだな」と何故かハッキリ思ったのだが、外の世界に出てきた息子も、多分違う星に到着したような、異次元の新世界に来たような衝撃だったに違いない。
そして、へその緒は、宇宙遊泳をする宇宙飛行士の命綱のようでもある。
宇宙遊泳が始まった当初、無重力の海をふわふわ浮かびながら船外活動をする宇宙飛行士は、命綱を通して船内から酸素を供給されていたそうだ。
そして赤ちゃんも、羊水の海の中で、へその緒を通じて酸素や栄養を供給されている。
また、へその緒を切るタイミング、というのもいつが良いのかは意見が分かれるところだ。
産まれた赤ちゃんに蘇生が必要な緊急性がある場合を除き、へその緒の拍動が止まるまで、など少し時間をかけて待ってあげるのが良いという意見もある。
一方で、アジア人は黄疸が出やすいという理由から、多血症になるのを防ぐ為、早々に切ってしまうところもあるそうだ。
35年前のある夜中、自宅で産まれた当時の私はちゃんと産声を上げたらしい。
そして、へその緒でつながれたまま、母のお腹に乗せられて病院に到着した。
なんとなく、温かくて幸せだったんだろうな、と思う。
そして今、目の前にいる息子もあの夜がなかったらここにはいない。
ホロスコープを見ながら、命のつながりと、母に感謝している。
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