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透き通る世界

 

嬉しいアニメ第2期も決定し、『鬼滅の刃』ブームはまだまだ続いていますね。

 

映画もまだまだロングラン公開中で、私は3回目を先日観てまいりました。

 

さすがに、同じ映画にこれだけ足を運んだことはありません。

 

ストーリーももちろん良いのですが、前橋のユナイテッドシネマだと、4DXで『鬼滅の刃』を楽しむことができます。

 

この、4DXがねー、面白くってですね。

 

映像に合わせて座席が前後左右にぐおーんと動いたり、格闘シーンに合わせて稲光や風が巻き起こり、水しぶきが飛んできたりするものですから、アトラクションとして鬼滅の刃の世界を2時間ずっと体ごと楽しめるのです。

 

映画自体は去年の10月公開だというのに、2月末でも4DXシアターの観客は8割ほど埋まっていました。

 

やはり私と同じようなリピーターさんも、かなり多くいると思います。

 

普通の映画より少しお値段は張るのですが、実際に登場人物たちと汽車に乗って、煉獄さんと同行できる臨場感を味わう価値は十分にあります。

 

 

 

さてさて、ここから先の話は『鬼滅の刃』の原作を読んでいない方にとっては、ネタバレになってしまいます。

 

大丈夫な方は先へ進んで下さいね。

 

 

 

多分、武道、芸事、スポーツ、感覚を大切にする整体もそうですが、1つの道を究めている方にとって、『鬼滅の刃』は自身の通ってきた道、またはこれから通る道を示してくれている物語になっていると思います。

 

究めている世界が違っても、必ず共通項が出てくると言えば良いのでしょうか、

 

同じ景色を知っている、見たことがある、というエピソードが必ずあると思うのです。

 

 

私は愉和法という手の感覚と身体の自発性を大切にする整体を究めているのですが、鬼滅の刃18巻を読んだ時に、「おお…!」とページを進める手を止めました。

 

 

18巻はストーリーの佳境で、主人公の炭治郎含む鬼殺隊の隊士たちが、鬼の根城である無限城で死闘を繰り広げている場面です。

 

炭治郎と水柱(みずばしら:水の呼吸の剣士の最高位)である冨岡義勇は、上弦の参の鬼、猗窩座(あかざ)と対決します。

 

上弦の鬼というのは、簡単に言ってしまうと、強敵の上位6名です。

 

その中の3番目に強いのが猗窩座であり、公開中の映画の中で炎柱(えんばしら:炎の呼吸の剣士の最高位)である煉獄杏寿郎を殺した、炭治郎たちにとって仇であります。

 

 

猗窩座は圧倒的な強さを誇りました。

 

何故なら、隊士たちの闘気や殺気を先読みし、強力な先制攻撃ができたからです。

 

つまり、猗窩座を倒すには、闘気や殺気を出さない無我の境地(物語では“至高の領域”と表現されています)に至ることが必要でした。

 

 

死闘の中で、炭治郎はこのことに気付きます。

 

かつて、父親に教えてもらった闘気のない境地。

 

そこは、身体の筋肉や血管の収縮が見える、透き通る世界でした。

 

吾峠呼世晴著『鬼滅の刃』18巻より
吾峠呼世晴著『鬼滅の刃』18巻より

 

闘うために、闘気を消す。

 

これは一見矛盾しているように感じるかもしれません。

 

 

しかし私は整体の世界で、同じような景色を見て、その境地を常に目指しているのです。

 

どういうことかというと、身体の不調を見る為に、意図的なことはしない。

 

つまり、治そうとしないのです。

 

 

野口整体の愉気でも、何の思惑もこめず、青空のような天心で手をあてる、という基本があります。

 

そして、愉和法の師匠の清水先生も、常に明鏡止水の心で操法を行うようおっしゃっています。

 

 

自然に沿って身体が整うようにする為には、「治そう」「ここに手をあてよう」という気持ちは却って邪魔になるのです。

 

これは、学びだしの頃は本当に難しかったです。

 

 

何回も何回も繰り返し行って、そのうち良い境地に入ると、身体の流れを読むまでもなく、次に手をあてるところが分かることが出てきました。

 

また、炭治郎のように筋肉や血管が透けて見えることはありませんが、

離れている人の身体を読んで、遠隔で整体を行うことができるようになりました。

 

これはもっと経験を積めば、さらに技術が磨かれていくと思います。

 

 

本当に、意図的ではない整体(?)は奥深くて、どこまでも学びきらない面白さと歯がゆさが常に同居しているような世界です。

 

そして道が違っても、そのような世界は沢山あり、同じような景色や境地を知るのでしょう。

 

遠くに行くことなくても、実際に会うことがなくても、手1つ、身体1つで、違う世界を深めている人と同じ景色を見ることができるのです。

 

 

 

 

 

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