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春の後の胸を考える

 

4月も後半になり、春の身体がなじんできた頃でしょうか。

 

2~4月は、骨盤と一緒に、肩甲骨や首周りがゆるんでいく時期でした。

 

ただ、ゆるむのは左右が等しく同じタイミングでゆるむのではなく、右側がゆるみやすく、左側が置いておかれやすいという共通の特徴があります。

 

ですので、多くの方が身体の左右差や、ゆるみきらないところの痛み(首や肩の痛み)、のぼせを感じやすい時期でした。

 

 

また、この身体をゆるませる為に起こる過敏な症状として、花粉などのアレルギー症状や下痢になる方が多い印象でした。

 

特に、頭で根詰めて考えがちな方、頭脳労働が多い方などは、下痢がとても良い身体の調整だったと思います。

 

頭をよく使う方は気が上がりがちで、それに合わせて骨盤も上がりがち。

 

そういう方が下痢になると、骨盤がよくゆるみ、お腹の大掃除と合わせた良い身体のバランス取りになるのです。

 

 

 

さてさて、春がひと段落ついたら、今度は胸を開いていくことを考えていくと良いですね。

 

胸も春先から動いています。

 

仰向けに寝た状態で、鎖骨下を触ってみて、左右の胸の厚さが違う場合は、薄い方の肋骨が下がっています。

 

左右差が顕著だと、睡眠が浅かったり、夢をたくさん見やすいようです。

 

胸の動きと一緒に、潜在意識が浮き上がってくることがあり、昔の懐かしい夢や、何か印象深い夢を見ることもあるでしょう。

 

胸の薄い方の肋骨のみぞおち部分や、触れていて気持ちよいところに触れていると、徐々に厚みが揃ってきます。

 

そうすると、呼吸や睡眠も楽になっていきます。

 

 

 

さて、なぜ、今回は胸に着目しているかというと、

 

マスク生活が当たり前になり、胸の動きが少しずつ、しかし確実に制限されて1年経つのと、

 

胸はこれからの時期の暑さの放熱ポイントになるからです。

 

 

胸の可動が広いことは呼吸が深く行えることと、暑さを上手に身体から逃がせること、肋骨内に収まっている多くの臓器の動きの働きの良さに直結します。

 

反対に、浅い呼吸やストレスなどの精神的鬱屈は、胸をこわばらせ、上記のことが上手く出来なくなってしまいます。

 

 

特に暑さに関して、近年は急な気候変動が多く、5月に30℃を超えることも頻繁に出てきました。

 

まだまだマスク生活が続きそうな点を考慮すると、胸の可動性を高めておくことは、気温の急な変化に対応する為にも、やっておいて損はないかなぁと思います。

 

 

胸の可動性を上げる、というと、前に丸まっている肩を広げて、胸を開く動作が真っ先に浮かぶ方が多いと思います。

 

もちろん、それも結構です。

 

その上で、胸の可動性を上げる為に、少し意識してもらえると嬉しいポイントがあります。

 

それは「手のひらを外側に向けて、伸びの動作すること」です。

 

 

例えば、両腕を上げて伸びの動作をする時、ただ手を上に上げるのではなく、手のひらを外側に向けるようにすると、少し捻りの動きが加わります。

 

そうすると、胸周りがひと段階、気持ちよく伸びます。

 

 

脇腹を伸ばすように、片腕をあげて横に身体を倒す伸び動作でも、手のひらが外に向くことを意識して行うと、思っているよりももう1段、深く伸びをすることができます。

 

伸びをする時は、気持ちよく伸びているのを感じながら、深く数回呼吸します。

 

 

伸びを終えた後は、身体を元の状態に戻し、背骨の中を吸う息と吐く息が通るのをイメージして、もう数回ゆっくり深呼吸します。

 

そうすると、新鮮な気が身体に行きわたっていくのを感じられます。

 

また、胸郭が気持ちよく広がったのが分かることでしょう。

 

 

気付いた時にやるだけで、かなり胸の可動性が上がり、呼吸・暑さ・内臓疲れ対策になります。

 

良かったら、やってみて下さい。

 

 

 

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