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家族の観察(体癖編)

 

野口整体をされている方とのご縁があり、最近は体癖のことばかり考えているし、ずっと関連の情報を探している。

 

それにしても奥が深く、きっとこれからも終わりのない世界だ。

 

私は野口整体の門下生ではないし、体癖に興味を持っている1人にすぎないのだが、考えたり教えて頂いたりした情報をもとに家族の観察をしていると、とても面白いし、合点がいくことばかりだ。

 

 

まず、どうやら1人に体癖は3つあるという説が濃厚だ。

 

野口先生の著書を見ていると、『各々体癖は2~3つある』『〇型〇種』『〇種〇種』という風に表現されており、2つは間違いないのかな、という感じだ。

 

そこから、様々な方が研究を深めた色々な説を見比べていると、

表・裏・潜在意識の3つの体癖があり、高潮期と低潮期(とその他様々な波の中で)、3つが周期的に入れ替わって出てくる、という説が濃厚らしい。

 

これは、個人的にはとてもしっくり来ている。

 

残念ながら家に体量配分計は無いけれど、朝・昼・晩や緊張時、弛緩時の体の癖、出てきやすい症状、感受性を見ていると、暫定的だが、自分と家族の3つの体癖が見えてくる。

 

 

私:8・3・9

 

胴が太く、お尻から太腿にかけても太く、顔の割に全身(特に下半身)にボリュームがある。

汗をかきづらく、トイレが近い。

緊張している時は、まずトイレ。緊張が去ると、とりあえず何か口に入れて発散。

「勝とう」より「負けまい」で力が出てくる。

色彩豊かなものが好き。

マルチタスクが異常に苦手で、ずっと1つのことをしていたい。

1つのことに集中してる時は、時間の感覚が無くなり、1人にしてほしい。

隅っこで丸まって、横向きで寝るのが好き。

 

 

 

夫:10・7・3

 

クッキングパパのような外見。

面倒見が良いかなりの汗っかき。

色々な種類のものを、沢山食べるのが好き。

仕事大好き、マルチタスク得意、「負けまい」より「勝とう」と思っている。

休みの日は家族とずっと一緒にいたい、家族に触れているのが好き。

寝相は様々だが、ベッドや部屋の中央で、横向き寝か、仰向けで足を胡坐をかいたような状態(骨盤底筋がゆるむ)で寝ること多い。

大雑把。細かいことは気にしない。

取りあえず行動にうつす。口にはしないが、常に自分を見ていてほしい感じがダダ漏れている。

 

 

 

 

息子:3・7か8のどちらか・9

 

胴は細いが骨太、かなりの汗っかき。

左右に揺れるように歩き、音楽を聴く時は横揺れで音にのる。

散らかし屋、ブロックや折り紙など、色のあるものを沢山散らかして、その中で黙々と何かを作っている。

食べることは好きだが、量よりも彩りを食べたい。

基本的にはニコニコおっとりしていて協調性もあるが、勝負事になると執着する。負けると悔しくてすぐ泣く。

記憶力が良い。

1人遊びが得意で、ずっと何かに取り組んでいる。

寝相が悪い。身体がねじれていることも多い。

叱られる時は、叱る相手の感情が先に入ってしまって、それがダメージでずっと泣いている。言葉が入りづらい。

 

 

 

まとめると、うちは、左右型3種、捻れ型(7・8)、開閉型(9・10)のファミリーであると言える。

 

これだけで、体癖を知る方はどんな家の状態か、よくわかるのではないだろうか。

 

 

例えば、家族が揃う休日では、その日に何を食べるかはかなり重要なポイントになってくる。

 

朝ごはんを食べている内に、「お昼ご飯は何を食べようかね~?」と、もう次の食事のことを話題にしている。

 

お菓子のストックはいつもあるが、私と息子が量よりも決まったものを決まった分だけ食べるルールがあるので、冷蔵庫には決まったものしか置いていない。

 

一生懸命、整理しようと頭では意識しているのだが、整理整頓が大雑把、戸棚を開けるともやもやと色々なものが入っている。

 

本でもおもちゃでも、息子の好きなものと私の好きなものがどんどん溜まっていく。

 

基本的には家族みんなとても仲が良く、同じ場所でくっついていることも多いが、勝負事になるとみんなムキになる。

 

感情や愛情に敏感で、言葉がなくてもお互いが何を考えているかは大体わかる。

 

 

 

また、夫といる時は、7種と8種の違い、9種と10種の違いをよく感じる。

 

とりあえずパッと動き出す7種(夫)と、1回身構えて引く8種(私)。

 

1つのことにぐっと集中するとそれは完璧を目指すくせにそれ以外は疎かになる9種(私)と、色々を万遍なくこなして、でもどこかしら抜けがある10種(夫)。

 

多分、そうやってバランスをとっているのだな、と思う。

 

 

 

体癖を知っておいて便利なことは、自分と相手の向き不向きや、ついこうしてしまう、こういう症状が出やすい、という体の癖、感受性についての理解が深まることだ。

 

そうすると、相手にも自分にも無駄なフラストレーションや、過度な期待をしなくなるし、得意分野を活かすことによって、より発展的で良好な関係を築くことができる。

 

この延長で教育現場に体癖という視野が組み込まれたら、かなり子どもの能力が伸ばせるのではないだろうか、と常々思っている。

 

体と心の関係、体と特性の関係は切っても切り離せず、1人1人の子どもを良い角度から見て良い面を育ててあげることができる素晴らしい身体概念だと思っている。

 

 

 

☆「体癖って何?」という方はこちらもどうぞ→近況そして呼吸からの体癖診断法