急に肌寒くなってきましたね。
朝の散歩では、ネックウォーマーが欠かせなくなってきました。
私の散歩コースには公園があります。
そこは雑木林の中に遊具があるような、とても良い場所です。
少し歩くと広々とした芝生があり、そこには大きなヒマラヤ杉があります。
この時期になるとシダーローズと呼ばれる実がぽとんと落ちているので、年々少しづつ拾っています。
上の写真がシダーローズ。
もう少し数が増えてきたら、クリスマスの飾りを作ろうかなぁ。
さてさて、先日は初めての野口整体、そして体量配分計の体験でした。
コロナになってから久しぶりの遠出と、群馬から南へ下りました。
こちらから電車で行くには少し不便な場所だった為、自動車で行きました。往復5時間くらいかかったでしょうか。
1人で運転するのは厳しい距離だったので、夫も同行&整体を受けさせて頂きました。
まずは、本で見てからずっと乗ってみたかった体量配分計です。
こちらは、足裏にかかる体重を3点に分けて計測できるものです。
こちらに立った状態でいくつか動作を行い、その体重の偏りを測定、統合して判断しながら、身体の運動の偏りを見つけていきます。
私の場合は、左偏りと、右前・左後ろに体重がかかりやすい捻れの傾向がありました。
そして前後で比較した時は、後ろに体重がかかりやすい。
それを表で書いて説明して下さったあと、「つまり…7種と3種だね」と整体の先生はおっしゃいました。
「ええええ!」と驚く私。
3種は分かってました。なんとなく。
捻れも分かってたのですが、そこは絶対に8種だと勝手に確信してました。
何故なら体癖の解説や本を色々読みましたが、8種のところを読むたびに自分のことが書いてあるかと思うくらい合致していたのです。
また、後で再度確認したところ、野口先生の著書『体癖』の捻れ型の説明の中で、以下のような文章がありました。
「八種体癖の体量配分の特徴は全体に後が重いということです。(中略)そうして八種は右の前、左の後というように配分が必ず捻れている」
右前、左後ろに捻じれがあって、後ろが重い、というのは今回の測定と同じ内容です。
しかし、現行、体癖を判断する際は、右前、左後ろの捻れは7種とされてます。
Twitterでこの疑問を書いた時に、面白い情報の返信をくれた方がありました。
野口先生は講義の時に、よく左右を入れ替えて言うことがあったと。
これはもしかしたら受け手側ではなく、先生側からの視点だから左右が逆転してしまうのかなぁと、少し考えましたが、そこは天国の野口先生にお聞きしなければ分かりませんね。
しかし自分の身体で感じてきたこととして、ここで得た仮説は、後ろが重い7種は、8種のような感性をもつのではないか、ということ。
あと、やっぱり自分の体癖は自分が一番よくわからない、ということです。
そもそも捻れ型と左右型は、好き嫌いと勝ち負けという主観に寄った感じ方、考え方をします。
なので、客観視がとても難しいし、苦手なのです。
そういうところは分かっていたので、今回貴重な体量配分計に乗れたことは、数字として客観的に身体を見ることができて、とても有意義でした。
ちなみに夫に関しては、先生が一瞥して、「旦那さんは10種だね。踵ついてしゃがめないでしょ。」と一言。
誰が見ても10種、というくらい典型的な10種だったようです(笑)
ちょっと話は逸れますが、体癖は血よりも濃い、という言葉を野口先生はおっしゃっていたと思います。
つまり、血がつながってなくても、赤の他人でも、身体が運動する時の偏りが似ていれば、身体つきや感性が似てくる、ということです。
これを私は実感したことがあります。
木崎アオコさんという漫画家さんが描かれている『私のおっとり旦那』という作品があります。
初めて絵を目にした時、こちらの旦那様が私の夫に似すぎていて仰天しました。
ドッペルゲンガーって本当にあるのじゃないかしら、と思いながら、即kindleで購入し、読んでみました。
そしたら描いてあるエピソードがうちの夫婦と本当によく似ているんですね。
アオコさんは割とすぐ感情的になるし、高圧的な人に刃向かってきた、という描写がある為、捻れ型があると思います。
そして、この旦那様は10種をお持ちだと思います。
この漫画の中で、2人がケンカした時、アオコさんが「もういい!」と怒って部屋を飛び出そうするシーンがあります。
その時の旦那様の反応が以下です。
もうまさしく!!
全く同じ展開になり、全く同じ衝撃を私も受けました。
10種は保護的で、自分の抱えているものが自分の見えないところに行ってしまうのは、寂しい、嫌だと思う方が多いです。
たとえ喧嘩しても、相手がいなくなってしまうのは嫌なので、
普段おっとりしている旦那様が「そういうのはホント駄目!!」と声を大きくして言う訳です。
そして、この、怒って出ていく、というのは『体癖』の中にも出てくる捻れ型のエピソードです。
私も何度やったかわかりません(心から猛省)
「そういう場合でも、君がいなければ困ると言ってもらえるだろうとか、誰かが引き止めてくれるだろうとかいうことで飛び出すのです」
と、捻れ型の怒って出ていくパターンを野口先生は考察されてます。
確かに、そんな部分も往々にしてあります。
しかし、捻れ型というのは感情的に見えて、実は自分の感情や痛みに鈍感、というところがあります。
このアオコさんもそうですが、私も怒って出ていこうとする時、
「1人にして!私のことは放っておいて!」とよく思いますし、言います。
つまり、引き止めてほしくない、本当に1人になりたいパターンもあるのです。
それは、自分の感情を整理したい時です。
捻れ型は文字通り身体が捻れているので、何か嫌なことがあったり不当な扱いを受けたりしても、まずは「勝とう」「負けまい」とします。
その時、自分の感情にフォーカスすると、こらえがきかなくなるので、その状況に勝つor負けない為に、自分の感情や痛みを無視して乗り切ろうとするところがあります。
先日も、「ちょっとの痛いは、痛いじゃありません!」と言って、身体にたくさん不調を抱えた捻れのお客様が来ましたが、
逆境をどうにかすることに集中して、本当は自分の身体がどうなってるのか、本当は自分はどう思っているかが後回しになっていることがよくあるのです。
また、捻れ型8種の女性がダメンズ好きとか、8種の男性に恐妻家が多いなど書かれていることがありますが、
「あれ?何かおかしい、不当な扱いを受けている気がする」と気づいた時は、怒りのピークはとうに過ぎている、ということがよくあります。
だからこそ、ダメンズとでも恐妻とでもやっていけるのです。
そんな訳で、捻れ型がケンカして飛び出す時は、1回現場から離れたい!自分が本当は何に怒っているのか整理したい、という場合もありますし、
このままここに居たら、どんなひどい言葉を言うかわからない、何をするか分からないから出ていく、という場合もあると思います。
これらの例は、他の体癖との組み合わせで理性的な面をもっていたり、自分の悪癖を把握していてなんとかしたいと思っている捻れ型の場合です。
いきなり大声を出して怒ったり、かっとなって腕力に訴えてくる直情的な捻れ型も確かにいますから、そこは見極めが大切ですね。
☆体癖面白いなぁ、気になる!という方は野口晴哉氏のこちらの著書をチェックしてみて下さい。
そして、冬が間近に感じられる今、病気や風邪(新型コロナ含む)になるのが怖い、と思っている方はこちらもぜひ読んでみて下さい。
風邪は身体調整なので、治す、ではなく「経過するもの」という意識になると、恐怖感も薄れると思います。
心との関係も書いてあって、とても面白いです。
私は野口整体の門下生ではないですが、野口先生の本を繰り返し愛読しています。
コメントをお書きください