とても久しぶりに映画を観にいきました。
WEST SIDE STORY
1957年にブロードウェイミュージカルとして初演され、映画化は1961年のものに続き2度目です。
高校時代、私は合唱部だったのですが、定期演奏会では合唱の他にミュージカルの発表がありました。
その時の演目がこちらのウェストサイドストーリーでした。
あの頃、毎日のように聴いて練習していた曲の数々。
何度も繰り返し観た1961年版の映画。
そして、当時と現在の自分、たった今世界で起こっていることなど、色々な思いがぐるぐる身体を巡りながら、しっかりと目と耳に焼き付けてきました。
この話のテーマは、とっても簡単に言ってしまうと、人種や利害、感情の争いによって引き裂かれてしまう愛、そして最後に何が残る?というものだと思います。
歴史を見ていると、もうこれは人類の遥か昔から続くテーマなのでしょう。
現在もそこから学んでいるのかいないのか、全く同じようなことが繰り返されています。
この映画の中には『Somewhere』という曲が出てきます。
1961年版では、人種と縄張り争いによって引き裂かれてしまいそうなトニーとマリアが、どこか、いつか2人だけで新しい生き方ができるだろう、と願いをこめて歌う2人の愛の曲になっていました。
今回の映画では、ずっと若者たちの抗争を見ては心を痛め、そこから改心しようと努力してきたトニーを庇ってきた年老いた女性ヴァレンティ―ナ(演じるのは1961年版のアニタ役だったリタ・モレノ)が歌います。
かつて移民だった自分と白人の夫が様々なことを乗り越えて添い遂げたことを振り返り、これからの若者たちがいつか分かり合って、許し合える未来が来てほしいという祈りが込められているようです。
ずっと叶えられていない、人類の課題、希望として、今回の映画の『Somewhere』は特に心に響きました。
『Somewhere』
There's a place for
us,
Somewhere a place for
us.
Peace and quiet and open
air
Wait for us, somewhere.
私たちのための場所がある
どこかに私たちの場所が
平和で静かで開かれていて
私たちを待っている、どこか
There's a time for
us,
Some day a time for
us,
Time together with time
spare,
Time to learn, time to
care.
私たちのための時間がある
いつか 私たちの為の時間が
一緒に過ごす時間
お互いを知り、思い合う時間が
Some day,
Somewhere,
We'll find a new way for
living,
We'll find a way
forgiving,
Somewhere...
いつか、どこかで
新しい生き方が見つかるだろう
(過去を)許し合う道をみつけるだろう
どこかで…
There's a place for
us,
A time and place for
us.
Hold my hand and
we're halfway there.
私たちの場所がある
私たちのための時間と場所
私の手を握って
もう道半ばにいるよ
Hold my hand and
I'll take you
there
Somehow, some
day,
somewhere!
手を握って
私がそこへ連れて行く
どうにかして、
いつか、
どこかで!
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